電源コンセントで簡単にLAN接続ができる

電力線を利用したLANをご存知でしょうか。いよいよ発売が開始されましたね。
一般の家庭やオフィスに張り巡らされた電力線を利用したネットワーク接続の技術で、今あるコンセントに専用アダプターを接続するだけで、簡単にLAN接続が行えるものです。
技術的には、電柱を経由して直接インターネットに接続することも可能なようですが、日本では建物の中だけでの利用で認可が出ているそうです。
正式には「電力線通信」と言い松下電器などから専用のアダプターが発売されています。
価格は2台セットが2万円前後で、手が届く範囲なのですが、実際に使い勝手や速度が気になりますよね。
「話題の電力線通信アダプターの実力を検証!」という日経の評価をなどを見ると、最大で約30Mbps程度で、ノイズの影響を受けやすくなり、環境によっては10Mbpsまでダウンするのが少し気になります。
このアダプターは、かなりノイズには影響されるようで、フィルター付きの電源タップなどでは利用できないとのことです。直接電源コンセントに繋ぐ必要があります。
ノートパソコンには、標準で無線LANの機能が備わっていますので、使う人はなさそうですが、速度においては有線LANと無線LANの中間で、接続が簡単なことや値段が安いこともあって、デスクトップやデジタルテレビのLAN接続を考える時に参考になると思います。
問題点として、周辺の機器に影響を与える可能性がある、メーカー間での互換が無いなどがあります。
良いところと悪いところを分かった上で、PC10台程度までの小さなオフィスや家庭で、これからLANを構築する方は検討されてみてはいかがでしょうか。